デザインする

ゴールデンウィークも過ぎ、本格的に夏に向かって気候も暑くなってまいりました。
当社員は、GWでリフレッシュができたようで、
業務も今以上に精を出しているように思います。

この連休中に家族と上野公園に久しぶりに行ったのですが、
目についたのが国立西洋美術館です。

こちらの本館は建築の巨匠ル・コルビュジェが設計し、
現在は重要文化財に指定されております。
建築に携わる身としては、改築こそされていますが、
今なお存在感のあるその「デザイン」には感心いたします。
今回は当社の社名「アグレ都市デザイン」にも入っている、
「デザイン」について建築の立場で考えてみたいと思います。

「デザイン」とは多くの方が「装飾や造形の美しさ」をイメージするようです。
しかし辞書を引いてみると、
「企画立案を含んだ設計あるいは意匠」などと書かれております。
また「意匠」とは「工夫をめぐらすこと、装飾上の工夫」とあります。
つまり「デザインが良い」とは、
「企画等の工夫をめぐらした結果の美しさや完成度の高さ」であると思います。

上の写真は、
私が使っているスマートフォンですが工業デザインの結果の美しさだと思います。
工業デザインの分野では、性能、機能や使い勝手(ユーザビリティ)等を
総合的に詰めていき、商品性を高めた結果が美しさになると思います。

同じように住宅でも住む人の生活を考えた使い勝手、空間の構成、
動線等のさまざまな提案や工夫を凝らした結果が形となって、
美しさにつながるのだと思います。

例えばカフェテラスのような開放的で明るい室内空間を演出するため、
天井を高くし、多数の縦長スリットを設けたいと考えます。
その結果、多角形のダイニング空間としてダイニングの周囲から均等に
採光が取れています。
そこから、アグレシオの特徴である多角形のダイニングが出来上がりました。
その他にもアグレの想いが詰まった企画はたくさんあります。

上の写真、家族を見渡せるご主人のワークスペースに一段高くなったスタディコーナー。
ソファに座る人が邪魔にならないようにテレビも見られます。

ル・コルビュジェの言葉にThe home should be the treasure chest of living
(家は生活の宝箱でなくてはならない)とあります。

生活をより豊かにするもの、もしくは豊かな生活の詰まった宝箱のようなもの、
そのような家でなければならないと言っているのでしょう。
我々も生活を豊かにするために、
見た目の美しさだけではないさまざまな企画や提案の詰まった住宅を
創り出していきたいと常に考えています。

ぜひ当社のいろいろな「デザイン」を現地で体験していただければと思います。

プロジェクトデザイン部 山崎