「アール」と「アール・ヌーヴォー」

9月も半ばに入り、まだまだ残暑は厳しいですが、
日によっては秋の気配が感じられるようになってきたでしょうか。

秋といえば「食欲の秋」、「運動の秋」、「読書の秋」…。
楽しみは尽きないですが、個人的には「芸術の秋」を満喫しに
美術館へ出かけることが多い今日この頃です。

少し遡りますが、今年の夏ごろまで、
六本木の新国立美術館では「ミュシャ展」が開催されていました。

アルフォンス・ミュシャの終生の大作〈スラヴ叙事詩〉が全作公開されたとあって、
会期終了日までに60万人の来場者数を突破したというこちらの展覧会。
私も足を運びましたが、6m×8mからなるキャンバスに綴られる壮大な歴史物語は
圧巻の一言でありました。

ちなみに、日本でも高い人気を誇るアルフォンス・ミュシャですが、
やはり彼がよく知られるのはアール・ヌーヴォー(Art Nouveau)を代表する
画家としての側面でしょうか。

花や植物をモチーフとして優美な曲線を描くアール・ヌーヴォー様式は、
19世紀末から20世紀初頭にかけてのヨーロッパを中心に花開いたものです。
装飾性に富むデザインは瞬く間に人々を虜にし、ポスターや建築、家具調度品に至るまで
生活の中に広がっていきました。

このアール・ヌーヴォー様式の成立の基礎には、
「日々の生活と芸術の融合」を目指した、アーツ・アンド・クラフツ運動という考えがあります。

19世紀といえば産業革命の真っただ中にあり、
機械で作られる粗悪な大量生産品が世の中に多く出回っていた時代です。
そんな折、職人が一つ一つ手作業で作り上げる機能性とデザイン性の両方を兼ね備えた製品の価値を
見直すことで、日々の暮らしに喜びを見出そうとしたのでしょう。

さて、アール・ヌーヴォーとは全く異なりますが、
アグレシオシリーズを象徴するこちらのデザインはその名も「アール」。
「アール」とは、英単語Radius(半径)を由来とした建築用語であり、
言葉の通り円弧状の緩やかな曲線デザインを指します。

一角を大胆に半円形に置き換えたこちらのデザインには施工に手間と時間を要するため、
効率性を重視する向きのある建売住宅の分野においては、それだけ珍しいものでもあります。

この天井を高くし窓を多面的に設けた「アール」のダイニングは、
明るく開放感のある空間を演出するために生まれました。
そこには住み心地とデザイン性、そのどちらにも通じるものがあります。



「アール」を始めとして、アグレ都市デザインの住宅には暮らしやすさを考えた様々な工夫やプランニングが一邸ごとに凝らされています。

土地の形状や周辺環境、それぞれの持つ個性に合わせて最適な間取りを検討することで、
アグレシオシリーズの独創的で自由なプランニングが生まれているのです。


一邸ごとに異なる暮らしを考える。
敢えて手間のかかるデザインにも挑戦する。
それはひとえに、住まう人の生活の豊かさを追求した結果です。


一般的な建売住宅にはとらわれない、
住みやすさとデザイン性を両立させた「機能的な空間」を提供したい。
この想いは、アグレ都市デザインの家づくりのグランドコンセプトとして息づいています。

アグレ都市デザインでは、インスタグラムの公式アカウントにて過去の分譲施工例写真を公開中です。
ぜひ、アグレシオシリーズならではのこだわりの意匠の数々をご覧ください。




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