近年、大型の台風の影響で日本の各地にて河川による被害が多く見受けられます。
各都道府県は、迅速な河川工事や治水対策を行う必要が出ており、テレビや新聞でも多くの人々から関心を集めているかと思います。
皆様もご存知の通り、城東エリア(江戸川区・葛飾区・墨田区など)は、海抜ゼロメートル地帯と認知されております。
※海抜ゼロメートル地帯とは?
海岸付近における地表の標高が、満水時の平均海水面よりも低い土地の事です。
一時期、江戸川区のハザードマップが、ニュースに取り上げられていたのも記憶に新しいのではないでしょうか。
先月には、50年に一度の規模と言われる”台風19号”が日本列島を襲いました。この台風は最大規模の雨量、風速を記録したと言われる程です。
台風19号は各地で大きな被害をもたらしましたが、当社で分譲を行っている葛飾区内においては、浸水や河川の氾濫、越水の報告が無かったとの事でした。弊社としてもご購入者様がいらっしゃいますので、ホッとした次第です。
※10月14日(月)葛飾区役所へ調査済。
現在、葛飾区内におけるプロジェクトでは、ご購入されている方々の大半が近隣からのお住み替えでいらっしゃいます。
なぜ、近隣の方々が河川に囲われている葛飾区内を新居として選ぶのか?
それは、、各河川が安心して暮らせるように治水対策に取り組んでいる事を知っているからです。
ご契約者様とお話しした際には、台風19号で被害が出なかった事に対して関心を寄せておりました。
今回は、多々ある治水対策の中から、世界最大規模を誇る放水路についてご紹介いたします。
引用:関東交通省 江戸川河川事務所
首都圏外郭放水路は、地底50m・全長6.3㎞の世界最大級の地下放水路。(埼玉県春日部市)
中川・倉松川・大落古利根川・幸松川・第18号水路の中小河川の水かさが上がった際に、江戸川に放流する為に建設されました。
ちなみに、浅草寺五重塔の高さが約53mです。五重塔の高さと同程度の深さに地下トンネルが開通している事に驚きます。
●整水槽(壮観な雰囲気と巨大な空間から“地下神殿”とも呼ばれています。)
地下水路から流れてきた水の勢いを弱め、江戸川へスムーズに流す為の施設です。
こちらは、地下22m・長さ177m・幅78m・高さ18mの巨大空間。
◆役割
1.水のくみ上げと安定したポンプ運転での排水。
2.ポンプを急停止した際に発生する逆流を調節。
平成14年の通水からこれまでにおおよそ120回もの洪水調節を行っております。
※2019年11月現在
首都圏外郭放水路が完成してからは、これまで被害を受けていた地域は大幅に被害が減少したとの事です。東京首都圏の治水対策の中では大きな柱の一つです。
首都圏外郭放水路は毎日、見学会を開催しております。実際にご覧頂く事が可能です。
ご興味をお持ちの方は是非、足を運ばれてみてはいかがでしょうか。
首都圏外郭放水路のホームページはこちら。
➡http://www.ktr.mlit.go.jp/edogawa/gaikaku/
これまでも国や各区は、 過去と同じ被害を繰り返さぬよう治水対策の計画、協議、実行を進めて参りました。
今回、ご紹介させて頂いた首都圏外郭放水路は、その中の一つにすぎません。
この他にも様々な取り組みを行っておりますので、城東エリアで物件をお探しの方は是非、目を向けてみてはいかがでしょうか。