霜がおりる朝、7年ぶりに上棟を取材しました。
今回はカメラマンと一緒に工程の全てを動画で記録するため、職人さんの作業前にカメラをセッティングをしようと計画し、朝早く1番のり!と思ったのですが、大工さんが1番にいらっしゃいました。
さすが職人さんの朝は早いですね。
午前7時
今日一番はじめの1階の柱の材料を積んだトラックが到着しました。
工場で予め『プレカット』されて運ばれてきます。
施工現場で木材をカットするのではなく、加工してから現場に届くので、歪みも少なく材料も均等になっており、この写真のように、ほぞが綺麗にカットされています。
これにより、上棟を1日で行うことができます。上棟の作業1日で屋根までを組み上げることで、建物の内部が濡れてしまうことも減らせます。
午前8時 作業スタート
クレーンでトラックから材木を下ろします。
これはトラックから荷下ろしされた1台分ですが、1階~2階、屋根と工程に沿ってこれから順番に材料を載せたトラックが到着します。
材料は反りや割れを減らせるように集成材になっていますが、蒸して圧着させる工程で水分を追い出しているので、少しの雨で濡れても中まで雨が入り込むことはできません。それでも雨ざらしにならないように大切に扱っています。
また、自社で施工を管理するからこそ、材料がきちんとしたものが調達できているかも日々検討を重ねています。
材木には、『番付』と呼ばれる、ひらがなと番号が割り振られています。
図面にも同じように縦横に位置が割振られており、どこに設置されるべきかがすぐに分かるようになっています。
また、きちんとした状態で現場に納品されているかを自分たちの眼でチェックするのも自社の監督の仕事です。
クレーンで材料が次々に吊上げられていきます。
土台敷きまでは前日に終わっているので、柱が次々に立っていくところ。
雲一つない快晴。放射冷却でとっても寒いのですが、職人さんは薄着です。
柱が垂直か「下げ振り」というものを使用して、きちんとチェックするのが自社の監督の仕事です。
1階で歪んでしまえば、2階も一緒に歪んでしまいますので、土台と柱の垂直はとても大切です。
柱や梁は、金物で固定されていきます。
(次回へつづきます)