こちらの現場レポートでは、アグレのしっかりとした住宅基礎づくりの『遣り方』と呼ばれる、
『コンクリートを流す型枠設置』の作業をお伝えします。
職人さんが糸を張っていますが、『水糸』と呼ばれる道具を使用して、墨出し(水平位置や中心位置を表示する作業のこと)をしています。
住宅の基礎作りというと、コンクリート流す作業や、鉄筋を組む配筋作業が真っ先にイメージされるのですが、まず、その作業の前に図面の通りに施工できるよう、基礎の位置を決定するための工程がこの『遣り方』と呼ばれる作業です。
この作業が丁寧に、図面に通りに行われていることがとても大切です。
この足元のビニールに覆われた部分は、『捨てコンクリート』現場の人たちは通称『捨てコン』と呼んでいます。
わたしもこの言葉を初めて聞いた時には、捨ててしまうの??と疑問でした…この捨てコンは、
基礎の位置を正確に墨出しと、型枠を固定する事を目的に施されるものです。
その後の基礎工事を適切に行うための補助的な役割を持つコンクリートで、構造的な役割はありません。なので、「捨て」という言葉が付いたのかもしれませんね。
捨てコンは、水平に打設できているかが大切です。
捨てコンをしないで建築することも物理的には可能ですが、しっかりと基礎の位置を出すために、弊社では打設しています。地面は凸凹しているので、まずは位置を正確に測れるように準備するところから始まります。
この水糸により、基礎の位置・高さ・水平が決まります。
しっかり目盛りを確認中。
図面通りに設置した水糸に、コンクリートを流し込むための型枠を設置した状態がこちらです。(下の写真が設置後)
この後は、しっかりと鉄筋を組んでいきます。(つづく)