梅雨時期の湿気対策

雨が続き、そろそろ梅雨が近づいていますね。
今年は平年に比べ、梅雨時期も気温が高めで雨の量も多いようです。高温多湿はカビが生えやすい好条件です。
梅雨の時期だからこそ気を付けたい、湿気とカビ対策。カビは一度広がってしまうと、なかなか除去することができないので、酷くなると健康にも影響を及ぼします。今回は、気を付けたいポイントを纏めました。

  • .カビが生えにくくするには?
  • 2.浴室の換気のコツ
  • .換気口を塞いでいませんか?
  • .フィルターのお手入れもカビの予防に。
  • .小屋裏収納やクロゼットも換気をしよう

カビを生えにくくするには?

6月~7月は1年の中でも最も湿気が多くなる季節です。気温が高くなると、空気中に含まれる水蒸気が増えるので、ジメジメして感じられると思います。約65%以上の湿度を超えるとカビが生えやすくなる、と言われていますので、しっかり換気することが大切です。
お部屋に湿度計を置いている方はチェックしてみてくださいね。

さらに、これからの季節は、外気は80%以上の湿度になり、カビの増殖スピードが早まると言われる湿度まで上がります。ですので、換気は重要ですが、窓は開け放っておかないように注意が必要です。

また、除湿機やエアコンの除湿機能だけでなく、サーキュレーターなどを使って空気を動かすことも湿度を下げることにつながるので、取り入れてみることも一案です。
湿度が下がると、気温が高くてもとても過ごしやすく感じられます。

浴室換気のコツ

では、室内を効率よく換気するにはどうしたらよいでしょうか?
生活しているだけで、室内で料理する際や入浴などでも常時湿気は発生しています。
その中でも浴室は常に湿度が高い場所です。常にカビが生えにくくしておくために、重要なポイントがあります。

24時間換気はしっかり運転しましょう!
浴室の換気ボタンには、『24時間換気』と書いてあるボタンがあります。
これは常時ONにしておいてください。

また、入浴後は24時間換気だけですと不十分ですので、お風呂に入った後にはきちんとお風呂の浴室ドアを閉めて換気することも重要です。
最低でも3~4時間は換気のボタンを動かして、しっかり換気すると、カビ予防には有効です。
弊社の住宅ですと、建築した時期により、弱換気のボタンもありますが、入浴後は強換気ボタンでしっかり換気運転してください。

また、窓を開けながら換気扇を回すと窓周りだけに空気の流れが出来てしまい、換気・除湿の効率が落ちてしまうので、窓を閉めて換気すると、浴室ドアのガラリから空気が取り込まれて床や浴槽まわりまで、換気が効率よく行われます。
浴室内の換気扇のフィルターのお手入れも重要ですので、取扱説明書をご確認いただきお手入れください。

換気口を塞いでいませんか?

リビングやダイニング周りには、この写真のような換気口があると思います。

換気口を家具で塞いだり、カバーをプッシュして閉じていないか確認しましょう!

家具などで塞いでしまうと、元々の換気機能を落としてしまう原因となります。家具の配置を変えて、塞がないようにしてみてください。
また、家具を壁から少し離して空気の通り道を作っておくとカビ予防にもなります。

冬場に、換気口から入る空気が寒いからと閉めてしまう方もいらっしゃるのですが、ここは基本的には常時開けて置いてください。
換気口が家具で塞がっていたり、カバーを閉めてしまうと、24時間換気ボタンを押していても、空気が取り込めない為、家全体の換気機能が落ちてしまいます。

また、換気効率が落ちると、冬場には湿度が溜まってしまうことで、結露の原因になっていることも考えられます。

(※居室の換気口はサッシ上部についている細長い格子状のものです)

昔の木造住宅に比べ、現在の住宅は気密性が高いので、2003年以降は建築基準法で全ての居室で24時間の換気が義務付けられ、洗面室やトイレだけではなく、家全体に24時間換気システムで空気が循環するようになっています。

フィルターのお手入れもカビ予防に。

換気フィルターの汚れがカビの原因にならないように、こまめなお手入れが重要です。
フィルターは外して洗えますので、汚れが気になる場合には洗いましょう
外す時も、付ける時もカバーのツメを折ってしまわないように、注意しながらはめてください。

お住いの環境や、使用状況にもよりますが汚れてくると吸い込みが悪くなり、目詰まりしたところからヒューという音がしたりします。

『何だかカバーが外しにくくて、壊さないか心配!』という方は、フィルターが見えているタイプは、日々のお掃除でカバーを付けたままでも、掃除機のブラシを付けて小まめに埃や汚れを吸引するだけでも機能維持には有効です。

こちらの換気口のカバー形状は弊社の換気口と異なりますが、フィルターの外し方は同じです

弊社の基本使用している換気口の取り替えフィルターはAmazon からもご購入いただけます。品番を確認してご購入ください。

小屋裏収納やクロゼットも換気をしよう

グルニエや小屋裏収納は、あまり荷物を出し入れされないと開閉を忘れがちですが換気が必要です。
また、換気扇もついていますので、運転しましょう。

特に高温になりやすい場所ですので、湿度が高いままになるとカビが生えやすくなります。
同じく、クローゼットや収納なども湿気が貯まりやすいので、定期的に開け放って換気をしましょう!

まとめ

湿気対策とカビ予防には、換気が大切です。
換気には、給気口のお手入れを行い、家具の配置なども確認して、空気の循環する道を塞がないようにしましょう。
エアコンフィルターの清掃などと共に、お部屋の給気口もチェックしてみてください。