ライフスタイルの中心「LDK」のレイアウト色々!

こんにちは。私は日々設計士として仕事をしています。住まう家を考える際、家の中でも特に利用シーンの多いLDKの間取りは最も重要なポイントの一つではないでしょうか。今回は、LDKの配置をライフスタイルと併せてご紹介いたします。

アグレ都市デザインの物件の多くはリビング(L)、ダイニング(D)、キッチン(K)が一つの空間にまとまって計画されておりますが、LDKのレイアウトは大きく分けて3つのパターンに分類することができます。

一体感のある「ストレート型」配置

L、D、Kが一直線に連なったレイアウトです。
縦長形状で奥行きがあるため、空間を広く感じやすく開放的な印象をもたせます。全体を見渡しやすいので、キッチンで家事をしながらリビング・ダイニングにいるご家族の様子をうかがうことができます。

・ダイニング、キッチンが対面型の場合
キッチンからリビング・ダイニングを正面に見渡すことができるので、家族とのコミュニケーションが取りやすくなります。例えば、小さなお子様をリビングで遊ばせながら家事をしたり、お客様やご両親を招いて食事をするといった場面が多いライフスタイルにおすすめです。

ストレート型配置(ダイニング、キッチン対面)参考例

・ダイニング、キッチンが横並びの場合
料理の配膳、片付けが楽なので家事の時短・効率アップ。キッチン前のスペースに余裕がある場合はカウンターコーナーを設けることも可能です。例えば、日々のお仕事で忙しい中、時短で効率よく家事をこなしたり、お子様の宿題や勉強を見ながら食事の支度をすることが多いようなライフスタイルにおすすめです。

ストレート型配置(ダイニング、キッチン横並び)参考例

ゆるやかに区切る「L型」配置

L、D、KがL字型に並んだレイアウトです。
一体感がありつつも、食事をする空間とくつろぐ空間とがゆるやかに分けられています。方位にもよりますが、一般的にはリビングとダイニングにそれぞれ大きな窓を設置することで、自然な光をたくさん取り入れることが可能になり、明るいLDKとなります。また、キッチンとダイニングをひとまとめと考えて、インテリアなどでリビングと差をつけることで、仕切りをつけなくても空間を分けるといった工夫もできます。

・ダイニング、キッチンが対面型の場合
キッチン、ダイニング、リビングのそれぞれの空間の距離が近いため、LDK一体で家族とのコミュニケーションを取りやすくなります。家族との距離はいつも近くに保ちたいけれど、家事・食事とくつろぎの時間とでメリハリはつけたいといったライフスタイルにおすすめです。

L型配置(ダイニング、キッチン対面型)参考例

・ダイニング、キッチンが横並びの場合
対面型より更にキッチン・ダイニング間の家事動線が良く、またキッチンからリビングの様子を伺いやすい配置関係となることが多いです。ストレート型に比べて、キッチンからリビングまでのアプローチが短くなるため、動線重視のライフスタイルにおすすめです。

L型配置(ダイニング、キッチン横並び)参考例

きっちり分ける「L+DK」配置

リビングとダイニング・キッチンの接面をずらしたレイアウトです。
「食事をする空間」とくつろぐ空間がL型配置よりもさらに明確に分かれており、生活場面の切り替えがしやすくなります。リビングは少し個室感もあって落ち着いた印象になります。例えば、食事の後にゆっくりくつろぐ時間が欲しい場合や、お子様が少し大きくなるなど、家族それぞれの個の時間を大切にするようなライフスタイルにぴったりです。

L+DK型配置参考例

以上のように、L、D、Kの配置関係によってそれぞれに特徴があります。
さらに、LDK空間に対して玄関や水回り、階段やDENなど周囲の空間がどのように配置されるかによって使いやすさや印象は変わってきます。私たち設計士は、その土地やその家に住むお客様の日々の暮らしを想像しながら、暮らしやすく使いやすい間取りを考えています。この記事が、「ご自身やご家族のライフスタイルには、どのようなレイアウトのLDKが相応しいか」を考える一助になれば幸いです。
                                 新宿本店 設計 Y.M

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