過去ブログで LDKの配置、様々な窓の種類、斜線制限について各担当がご紹介してきましたが、今回はJR中央線にアクセスのできる新規プロジェクト『アグレシオ小平上水本町Ⅲ』の中の、“空地率のコントロール”について解説していきます。(注1)
アグレシオ小平上水本町Ⅲの物件概要
所在地 | 東京都小平市上水本町1丁目3 |
土地面積 | 117.05㎡~123.06㎡ |
建物面積 | 93.16㎡~97.70㎡ |
間取り | 2LDK(3LDK対応可能)~5LDK |
こどもみらい住宅支援事業 | 対象物件(注2) |
アグレの間取りに対する考え方
アグレでは、プロジェクト各棟のバランスを大事にし、設計・営業で打合せを何度も行います。外部環境を十分に考慮し、それぞれのご家庭が住みやすい住宅を目指します。
建蔽率について
―建蔽率とはー
『建蔽率』という言葉を、皆様ご存じでしょうか。
家探しをしているとよく耳にする『建蔽率』とは、土地面積に対して、建築面積の割合を%で表したものです。その指標は都市計画によって定められます。その土地にどれほどのサイズの建物を建てることができるのかがわかる、都市計画によって定められた指標です。建蔽率で建てられる建物や、建物を建てるうえで、非常に重要な数字となります。
例えば、建蔽率40%・容積率80%
言い換えると、敷地の60%は“空地(くうち)を確保しなければならない”ということです。
例1)土地面積80㎡ 建築面積32㎡ 空地面積48㎡ 延床面積64㎡
例2)土地面積120㎡ 建築面積48㎡ 空地面積72㎡ 延床面積96㎡
建蔽率が小さければ小さいほど、空地が広く確保できるメリットがあります。他方で、土地面積が広くなければ建物の大きさが制限されてしまうというデメリットもあるため、土地面積の広さが重要となることが分かります。(表1参照)
『アグレシオ小平上水本町Ⅲ』は土地面積の平均値が120㎡を越えているため(注3)、しっかりと延べ床面積も入っており、外部のゆとりを持たせながら3LDK+S~5LDKのバリエーションに富んだ間取りがご用意できております。
―空地は何に変わる?―
ところで、この都市計画によって確保された“空地“は、一体何になるのでしょうか?
それは、お隣との距離、玄関までのアプローチ、駐車場、お庭などに置き換わります。
今回はその空地をコントロールすることで、それぞれの邸宅に多くの魅力を生み出すことが可能となりました。それでは、実際どのように空地をコントロールしているのか、解説していきます。
空地率のコントロールについて
コントロールしたことで実現したこと
1.日当たりの確保
2.プライバシー性の確保
1.南北の空地率/建物の形のコントロール
こちらの二つのコントロールは『日当たりの確保』につながります。
―建物は前後にジグザグ配棟―
同じ広さや形状の土地には、どうしても似たような間取りになってしまう傾向にあります。
そこで、南北の“空地率”・建物の“形”をコントロールし、どこに空地を集めるのかを選択するのです。
10号棟/12号棟・・北側に空地を設け、2台駐車のスペース(注4)を確保し、お庭がない分空とつながる開放的で明るい2階リビングを選択
11号棟・・南側に空地を設け、リビングとつながるプライバシー性の高い心地良いお庭を選択
2.プライバシー性の確保
―LDK階を1階と2階とで交互に配棟―
リビングはご家族が集う大切な空間です。ご家族個々のプライバシー性を考慮し、ちょっとしたアイデアが暮らしをより豊かに、日常のストレスを少なくするべく、リビング階を交互に配置いたしました。また、空間のレベルをずらすだけでなく、窓の配置や形状を考慮し、外からの目線を気にすることなくお過ごしいただける空間をご提案いたします。外部的要因だけでなく、街区内も考慮しながらプランニングを検討できることは、アグレならではかと自負しております。
お問合せ先
是非、今後の物件にもご期待くださいませ。
当プロジェクトに限らず、皆様からのお問合せお待ちしております。
当プロジェクトにご興味のある方は、下記よりご来場をお待ちしております。
アグレ都市デザイン株式会社 吉祥寺支店
東京都武蔵野市吉祥寺南町1-7-7 HULIC&New KICHIJOJI 4F
TEL:0422-27-2177
注1)設計のあれこれ
https://www.agr-urban.co.jp/blog/category/category5/
注2)こどもみらい住宅支援事業
注3)小平市における開発分譲適用について
「小平市開発事業における手続及び基準等に関する条例」の概要|東京都小平市公式ホームページ (city.kodaira.tokyo.jp)
注4)2台駐車はオプション有償工事となります。