こんにちは。私は普段、新宿本店で販売営業の仕事をしており、現在ファイナンシャルプランナーの資格も取得しております。普段、住宅購入でローンを組まれるお客様と接することが多くありますが、「少しでも支払う利息を減らしたい」というお声をよく耳にしますし、多くの方が考えていることと思います。
住宅ローンで支払う利息の軽減には、繰り上げ返済、借り換え(例えば固定金利から変動金利)などがあります。私も相談を受けた際にお客様にそういったお話をさせていただくのですが、今回はその中でも特に質問の多い住宅ローンの「繰り上げ返済」についてご紹介したいと思います。
繰り上げ返済とは
「繰上げ返済」は毎月の返済やボーナス払いの返済分とは別にまとまった金額を返済する方法です。返済額はすべて元金の返済に充てられますので、その分の支払い利息が無くなり、総支払い額を効果的に減らすことができます。繰り上げ返済には、ある時点で未返済の元金全額を返済する「全額繰り上げ返済」の他に、将来返済予定の元金の一部を前倒しで返済する「一部繰り上げ返済」があります。繰り上げ返済はほとんどの金融機関がWEB上にていつでも手続き(無料)が可能です。※1
次章では、「一部繰り上げ返済」の2種類の返済方法をご紹介します。
返済額軽減型
返済期間を変えずに毎月の返済額を減額します。教育資金や収入減などで将来住宅ローンの負担が大きくなることが予想される場合など、月々の支払い負担を軽くしたい方にオススメです。
期間短縮型
毎月の返済額を変えずに返済期間を短縮します。
返済額軽減型より利息の軽減額が大きいため、毎月の返済に余裕があり、利息を効果的に減らしていきたい方にオススメです。
繰り上げ返済のシミュレーション
下記の条件で住宅ローンを組み、14年後に300万円を繰り上げ返済したシミュレーションをしてみました。
【借り入れ条件】※2
借入金額:5,000万円
借入期間:35年
変動金利:0.525% ※金利上昇なし
返済方式:元利均等返済
毎月返済額:130,346円 ※ボーナス払いなし
『返済額軽減型』 | 『期間短縮型』 | |
毎月返済額 | 117,770円 | 130,346円 |
総返済額 | 54,576,192円 | 54,413,630円 |
利息軽減額 | 169,069円 | 331,630円 |
短縮期間 | 0ヶ月 | 2年2ヶ月 |
上記の条件で繰り上げ返済をした場合、返済額軽減型では約17万円、期間短縮型では約33万円の利息が軽減できます。
将来の住宅費(住宅ローン)の返済負担を軽くしていくには繰り上げ返済が有効な手段の一つといえます。例えば、「住宅ローン控除が終了した」など家計に変化が生じた際や、「退職金が出た」「遺産の相続があった」などでまとまった資金ができた際、今一度ライフプランをご家族で見直してみるのはいかがでしょうか。私たちアグレ都市デザインではお客様に合わせた住宅ローンや繰り上げ返済等のご提案をしておりますのでお気軽にご相談ください。
新宿本店 営業 阿部
※1 銀行窓口での手続き、全額繰上げ返済等、金融機関によって事務手数料が必要となる場合があります。詳細は利用先の金融機関をご確認ください。
※2 シミュレーション結果はあくまでも参考目安であり、実際の負担軽減額や利息軽減額、短縮できる返済期間等を約束するものではありません。予めご了承ください。