第一、 目先に捉われないで、出来るだけ長い目で見ること
第二、 物事の一面に捉われないで、出来るだけ多面的に、出来得れば全面的に見ること
第三、 何事によらず枝葉末節に捉われず、根本的に考える
この思考の3原則を唱えたのが、安岡 正篤。 多くの政治家や財界人が師と仰ぎ
《平成》の元号を考案したと言われています。
太陽光発電が脚光を浴びたのが5年ぐらい前、その後、一世を風靡した業界ですが、
最近では、関連企業の倒産が増え、事業の縮小、譲渡なども多くなり国民生活センターへの、
太陽光発電によるトラブル相談が増加しているらしく、以前は弊社のお客様からも太陽光発電についての
お問い合わせが多かったことを思い出します。
太陽光発電は、太陽光のエネルギーを有効な電気エネルギーに変えて活用するという環境への配慮がある
システムですが、高い買い物であり何十年もかけて初期投資を回収していく設備です。
そのために、長期にわたって太陽光発電システムを正常に稼働させ続けなければなりません。
ただ、どんなに慎重に施工しても長い間には故障や不具合がゼロとは限りません。
その為にメンテナンスも必要になります。太陽光発電システムの設置後のメンテナンス費用、
売電価格が下がった場合の想定、台風などによる破損、発電量の低下、雨漏りのリスク、
撤去費用など長期的なスパンで想定した場合、メリットもあるがデメリットも増えることを考えて
『言われているほど有効なシステムとは言い難いのではないでしょうか?』と
当時のお客様方達にお話しさせて頂いてました。
《目先だけで見たり、一面的に考えたり、枝葉末節からだけで見るのと、長期的、多面的、
根本的に考えるというのとでは大変な違いがある。
物事によっては、その結論が全く正反対ということになることが少なくない。
我々は難しい問題にぶつかる度に此の心掛を忘れてはならぬ》
安岡正篤は心掛けと努力が大事だと言う。
住まいは20年30年と長く付き合っていくものですから
長い人生における様々なリスクに備え安心を確保し
将来の生活までを考えておかなければなりません。
目先のことを一面的にみたり枝葉末節で物事を考えるのではなく
長期的、多面的、根本的に住宅を考え、長く付き合っていく住まいにふさわしい
《価値ある住宅》を私たちは、創っていくことを心掛けています。