厳重にチェックしています(基礎配筋工事編)

こんにちは!建築チームの現場監督 田倉です。

住宅の購入を検討されている皆さんには建物がどのように建てられているか ?どのような管理をしているか ?多くの不安があると思います。

特に完成してしまった建物では、主に仕上げの部分しか確認できず、木造建築で重要な基礎、構造の確認はわずかしか出来ません。そういった見えない部分を少しでもご紹介出来ればと思います。

今回は住宅にとって、とても重要な部分「基礎工事」についてです。その基礎工事の中でも特に大切な「基礎配筋工事」をご紹介します。


基礎は鉄筋コンクリート構造ベタ基礎です。コンクリートは圧縮(建物の荷重)に強いが、引張り・曲げ(地震などによる横の力など)に弱い材料です。その弱い部分を補うのが鉄筋です。

だからといって、鉄筋を多く入れすぎても強くなるというわけではないんです。やはり、一本一本に役割があるので、支持地盤、建物のプランによって構造計算された基礎図面の通りに施工されていることが重要です。

ベース筋の配筋写真です。13mmの鉄筋を20cmピッチで格子状に配置しています。

鉄筋のジョイント部分の写真です。鉄筋が途切れている部分には、重ね継ぎ手といって鉄筋の太さの40倍の長さを重ね合わせないといけません。写真の上の部分の鉄筋は、13mmなので、その40倍の520mmの重ね合わせが必要です。約590mmなので問題なしです。

その他にも、配筋の形状、鉄筋の太さ、配筋の配置、配筋のレベル、配筋の継ぎ手の位置かぶり厚などなど全てチェックした写真が下の写真です。

決して現場任せにはせず、全て規定通りに配筋されているか、しっかりと検査・確認をして、厳重にチェックしております。

その後、第三者機関の配筋検査に合格して、ようやくコンクリートの打ち込みとなります。

ちょっと、基礎についてのご説明としては、物足りない感は否めませんが、「基礎配筋工事」編でした。
次回は基礎工事の続編をアップしたいと思います。