室内建具

今回は『室内建具』について取り上げてみました。

《室内建具》とは、部屋の仕切りに用いる、
開け閉めすることのできる可動性の扉などの総称のことをいいます。
簡単に言うと室内で使用する扉・ドアのことで、クローゼットなど収納の扉も室内建具の一つです。

昔の日本家屋での室内の扉と言えば、襖や障子による引き戸が多かったのですが、
生活様式の変化や建物への価値感が大きく変わった今日では、
扉と言えばドアが一般的となっています。

扉とは、人や物の出入りなどの目的で設けるものですが、
風や光・熱、換気などの調節する役割を持っています。
また、扉を閉じたり開けたりすることで、空間を他と遮断する役目もします。

その点で引き戸は、少し開けたり大きく開けたりできるので、
開き具合の加減で風や光をコントロールすることができ、
大きな部屋を小さくしたり広げたりもできます。
まさに、夏は蒸し暑く、冬はとても寒い日本の気候風土に合った建具だったのです。
ところが、エアコンの普及とともに建物に高断熱・高気密が求められるようになってきたたため
今日の住宅では、扉と言えばドアが一般的となりました。

単なる人や物をコントロールするだけではなく、
色々な役目を持つ扉は、
空間作りの重要なファクターに位置づけられるのです。

■洋室ドア
アグレシオシリーズでの室内建具のコンセプトですが、
リビングやお部屋の顔となるドアについては、
デザイン性があるものや木目が美しいものを採用しています。

こちらのドアは濃い茶系の色にしています。
白い壁との対比により、存在感が増し、重厚感を感じられます。

■リビングドア
ゲストも利用するリビングドアはハイドアにしています。
通常のドアの高さは約2mですが、こちらのハイドアは約2.3mの高さがあります。
たった30cmの違いなのですが、ドアの高さに導かれるように
自然と目線が上にあがり、より空間に広がりを感じられます。

ドアの取っ手には艶のある素材の仕様とし、
上品な仕上がりに見えるようにしました。

■和室
最近の間取りの定番になりつつある、リビングの続き和室には
引き戸を使用しています。
一体的な利用が出来るように、こちらもハイドア(2m25cm)仕様とし
リビングと和室に自然なつながりを持たせるようにしています。
色は、壁面に近い白色にすることによって、
リビングドアと反対に閉じた時の存在感を薄くしています。

■洗面室
同様に洗面室やトイレなど、バックヤードとなる水廻り、収納などの建具も
白にすることで存在感を無くし、目立たないようにしています。

■収納
当社でもお客様に特に喜ばれているのが収納の建具で
『引き違い折れ戸』というものを使っています。
本来、折れ戸は大きな開口を取れることがメリットですが、
収納の隅が使いにくかったり、手前に物があると開けられないというデメリットもあります。
そのデメリットを解消できる引き戸がプラスされた建具が『引き違い折れ戸』です。

同じ空間でも、色や高さが変わることで見え方が変わってくるものです。
そのため、ドア一枚でも、形・色・高さ・質感・付属部品など
細かく分類されているのですが、それらを一つ一つ厳選し、
最良と思えるものだけをアグレシオシリーズでは採用しています。

現在販売中の『アグレシオ エグゼ三鷹上連雀』でも
体感することが出来ますので、是非お越し下さい。