基礎の配筋

今回は、弊社の基礎配筋の現場をご紹介します。
『配筋』とは、鉄筋を配置し組み上げることを言います。

基礎には、「布基礎」と「ベタ基礎」があり、「布基礎」は壁の下だけに基礎がある建物で、「ベタ基礎」は底盤全体が鉄筋コンクリートになっている基礎です。

最近は殆どの住宅が『ベタ基礎』を採用しており、弊社も『ベタ基礎』で施工していますので、全体的に配筋されており、地震や台風で揺れたときにも、壁の下だけではなく、全体に揺れが分散され、家の荷重を底盤全体で受け止め面で支えます。

また、家屋の下の地面全体をコンクリートで覆うので、地面から発生っする湿気は建物に直接影響を与えることを防ぐことができますし、床下からの白蟻(シロアリ)や虫なども侵入しにくくなります。

一般的に、耐震等級3になると、よりこの鉄筋の配置されている密度が上がります。
『地中梁』と呼ばれる、コンクリートでつくる土の中に埋める梁にも、もちろん配筋していきます。

また、地中の水分で鉄筋が錆びない様に、コンクリートの被り厚さも重要です。施行時には、自社の監督がチェックしていきます。

鉄筋を図面のサイズに切り、曲げているところです。
特に重さがかかる場所(例えば、システムキッチンの下など)には、構造計算を元に、より細かく配筋されます。

「ハッカー」と呼ばれる、針金で鉄筋同士を結束する為の器具を使用して、手際よく止めていきます。

ハッカーで手際よく結束していきます。

現場の配筋をみて「鉄筋が錆びているけれど、大丈夫?」とお客様からご質問いただくことがありますが、
結論から申し上げますと、『大丈夫』です!

鉄筋は、出荷される際には全体に錆止めの油が塗られている状態なのですが、このままですと、基礎のコンクリートと密着しません。やや錆びていないとしっかり噛み合わないのです。
なので、ちょっとした錆がコンクリートと鉄筋を密着させ「付着強度」を上げてくれます。

「錆びたままだと、どんどん錆びてしまわないか?」と思われるかもしれませんが、コンクリートはアルカリ性なので、酸化現象である錆は、コンクリートに覆われることで酸化が止まります。

なので、錆びすぎてボロボロの鉄筋はもちろん駄目ですが、程よく付着した錆は必要なのです。

この作業されている、盛り上がった部分が『地中梁』です。建物が沈下していかないように、しっかり1階の床の重みを支えます。

構造計算の通りに正しく配筋されているかが重要となりますので、弊社の監督が配筋検査をします。
下記のコラムで現場監督がお伝えする、基礎配筋の検査についても、ぜひご覧ください。