「奥まっているので、常に暗いのではないか」
「建物までの通路部分に面積がとられてしまい、建物面積が小さいのではないか」
一般的にそんなマイナスのイメージを持たれやすい旗竿地※(はたざおち)ですが、区割りや間取りを工夫することで、整形地と比較してプライバシー性の高さや価格を抑えられるなど、メリットも多くあります。
今回は、そんな旗竿地における当社の工夫の一部をご紹介したいと思っておりますが、まずは旗竿地に限らず当社の区画割り決定までのプロセスをご説明させていただきます。
アグレ都市デザインの”区画割・間取り決定”プロセス
大きな土地を複数に分けることを区画割りといい、この区画割りは敷地面積を棟数分に割る作業という側面だけでなく、建物プランや間取りのバリエーションなど、価格決定に大きな影響を与える非常に重要なプロセスです。
この、区画割りプロセスを別の会社様に外注してしまっている不動産会社様もありますが、当社は仕入・設計・建築・販売・アフターサポートまでを自社一貫体制で行っておりますので、仕入れの初期段階から、設計担当者、施工監督、販売担当者が区画割り作業に携わり、敷地の形状を決めております。
特に、東京都は、北側斜線制限や道路斜線制限等の様々な法規制がありますので、どうすればプロジェクト全棟にバランスよくボリュームが入れられるか、この間取り・価格はお客様のニーズを満たしているか、日当たり、生活動線は快適なものになっているかなど、何度も議論を交わし、土地の区画割り・間取りを決定していきます。
旗竿地における工夫
Case1 アグレシオ練馬西大泉Ⅱ(全6棟)
▷アグレシオ練馬西大泉Ⅱプロジェクトのポイント◁
- PJ全体設計において、旗竿地である4号棟の日当たりを十分確保するため、南側に大きな陽だまり空間を確保すべく、3号棟・5号棟の建物形状・配置を工夫。具体的には、4号棟通路と5号棟の駐車スペースを抱き合わせるなどして陽だまり空間を創出。
- 建物プランを、あえて建物面積を抑えた3LDKにて選定。建物面積を抑えたことによる、部屋数と収納力の物足りなさは、固定階段グルニエを取り入れる工夫によりカバー。
- リビングに高さ2.2mのハイサッシを採用することで、採光性や通風の確保に加え、開放感を演出
旗竿地における工夫
Case2 アグレシオ府中プロジェクト
▷アグレシオ府中プロジェクトのポイント◁
- 隣接建物からの視線及び東側駐車場に建物が建設される可能性を考慮し、2階リビングを採用。当社の他の号棟とも生活フロアが異なり、プライバシー性の高さを担保
- 2階に水まわりを配置。ランドリールームからそのままバルコニーに移動できるため、洗濯動線が短くなるとともに、帰宅時にはすぐに手洗い、うがいができるよう玄関ホールには手洗い器を設置
- 高天井を採用し、高窓配置により十分な採光の確保。長時間明るいリビングで、自然と家族が集まる空間に。
お客様とお話していると、旗竿地を敬遠する方が多くいらっしゃいます。旗竿地は、家具の搬入や建て替えなどがしづらいというデメリットはありますが、これは毎日のことではありません。
私は、 不動産の価値は『立地』『建物』『価格』のバランスが大事だと思っております。
旗竿地は3つのうちの1つ『価格』を抑えられることも魅力の一つですので、これまで整形地に絞って住宅をご検討されていた方も、立地と建物が気に入ったのであれば候補の一つとして旗竿地も検討してみてはいかがでしょうか。
吉祥寺支店 営業 Y.M