災害への備え

平素より弊社ブログをご覧くださり、誠にありがとうございます。
新宿支店の國方と申します。

少し前になりますが、『防災士』の資格を取得しました。

防災士は何か特別なことができる資格ではありませんが、災害等が発生した後、どうなるのか、
何を準備しておくべきか、何ができるか、そういった知識と実技を習得することができました。

このブログをご覧いただいているのは、住宅や暮らしに関心をお持ちの方々だと思います。
防災対策はあまりしていないという方、まだまだいらっしゃるのではないでしょうか。
いや、しっかり対策しているよ、と思われた方が多いなら、それはとても嬉しいことです。

今回はご自身の防災対策について、すこし考えてみる機会をと思い、「災害への備え」についてお伝えしたいと思いますので、ご一読いただけますと幸いです。
是非とも、今、そしてこれからの暮らしに「ちょっとの備え」をご検討ください。

「公助の限界、災害が発生したその後」

最初に怖い話から。

防災士の講義で最初に教わるのは、「公助はすぐ来ない」ということでした。
「公助」は行政や警察、消防等の支援や対応を指します。

大きな災害が発生したら、津波や建物倒壊、火災が発生し、ライフラインや交通が止まります。
多くの人に救助が必要だったり、直ちに避難しなければならない、という状況かもしれません。

突然の災害に直面したその時、消防車や救急車、人手は、圧倒的に数が足りません。
止まったライフラインも、損傷していたら復旧まで相当の期間を要します。
幸運なことに直接の被害が無かったとしても、日常生活には大きな支障が出ると思います。
このような状況の中で、私たちは生きていかなければなりません。

『自助・共助・協働』 減災という考え

あまり耳慣れない言葉だと思いますが、これは防災士の基本理念です。
それぞれの意味合いは、下記の通りです。

  • 自助:自分や家族のことは自身で
  • 共助:地域や周囲の人と助け合う
  • 協働:市民・企業・自治体等が協力する

この3つの掛け合わせで、社会全体として「減災」を目指すことが、非常に大事なことです。

個人の備えは「自助」にあたり、これが有るのと無いのとで、とても大きな違いがあります。
そこで今回は、「家でできる、まず備えてほしいこと」をお伝えしたいと思います。

備えてほしいこと3つ

①被災した時、あなたとあなたの家族はどこにいるか、
 連絡はどうやって取るかの話し合い

自宅が無事なら自宅待機が基本です。
小学校等の指定避難所は損壊等で家にいられない人や避難指示が出ている人が利用します。
出先で被災した場合は、その場所での指定避難所へ行くことになります。
電話は通じにくく、SNSやメッセージ等が有効と言われています。
前もってご家族との連絡手段や伝達事項等を決めておきましょう。

②飲み水のストック
(例えば2リットル×6本/1箱をローリングストック)

よく目にすると思いますが、『3リットル×人数×3日分』がぎりぎりの最低目安です。
「3リットル」というのは、人が生きるのに必要な1日の飲料水量と言われています。
「3日分」というのは、支援等がスムーズに届く見込みの日数です。
できれば3日と言わず、余裕を見て用意してください。

ローリングストック…保管ではなく、使いながらストックを維持する方法です。

③近くの給水拠点を調べる

案外知らないという方が多いのが、「地域の給水所」ではないでしょうか。
ちなみに私が住んでいる東京都府中市には、4か所の拠点と災害時用の+2か所があります。
自宅から近い拠点の確認、水を汲むタンク、このあたりまで準備していただきたいです。

※被災時は車での移動ができない前提で備えてください。

覚えてください!お近くの災害時給水ステーション(給水拠点)(一覧)|災害への備え|東京都水道局

今回は最低限のことを書かせていただきました。
基本すぎると思われたかもしれませんが、安否確認と飲み水の確保が最も重要なことです。

この他にも、まだお伝えしたいことはたくさんありますが、今回は以上とさせていただきます。

終わりに

『防災士』に期待されている役割には、「共助、協働」が含まれています。
このような情報発信が、少しでも減災の一助となればと思います。
過剰な備えは不要だと思いますが、前向きな備え、ぜひ実施していただきたいです。

防災チェック表