“トイレ大国日本”
こんなフレーズを聞いたことがあります。
日本のトイレには、外国人が思わず感動してしまうような
日本人の細かな心配りが至る所にあるようです。
外国人アンケートで「日本に来て、母国にはなくてびっくりしたものは何?」という質問に対して
1位に音姫(トイレ用擬音装置)、4位に温水洗浄便座がランクインしていました。
5位以下にもトイレの自動洗浄やトイレットペーパーの柔らかさ等、
トイレに関する項目が上位にランクインしていました。
日本で生活していると当たり前になりすぎてあまり意識しないものですが、
外国人にとってはどれも新鮮に映るようです。
トイレは単に用を足す場所、というのが世界の認識かもしれませんが、
日本のトイレはたかがトイレのためにそこまでするの?
と思わせるくらい“心地良さ”につながる機能やサービスが付加されているので、
外国人はそこにカルチャーショックを受けるのだと思います。
おおげさかもしれませんが、トイレは日本のおもてなし文化を
わかりやすく表している一例だとも思いました。
今回はそんなトイレについての弊社の工夫や仕様の一部をご紹介したいと思います。
住宅においては、心地よさはもちろん重要なのですが清掃性も同じくらい重要です。
トイレは毎日使う場所ですのでやはり汚れるものです。
掃除したくない場所No.1がトイレではないでしょうか。
そんな悩みを解消すべく弊社では、掃除がしやすくて、
汚れにくいデザインのトイレを採用しています。
フチレス形状になっていて、汚れがたまるフチ部分を丸ごとなくしてしまうことで
非常にお手入れがしやすいです。
便座は汚れが入りやすい継ぎ目そのものをなくした形状になっています。
鉢の中はキズや汚物汚れに強いコーティングがされているので
常にキレイな状態を維持できます。
さらに手洗い鉢は広くて深いデザインなのでまわりに水がとびはねにくく、
壁・床の汚れ防止につながります。
またトイレの床も、お手入れしやすい工夫をしてます。
トイレを設置する位置に床の継ぎ目をつくらないために、
トイレがすっぽりおさまる幅455mmの幅広タイプを採用しています。
ちなみに通常は幅303mmです。
表面はアンモニアや薬品に強く基材には耐水合板になっていますので、
万が一汚れが付着した場合でも安心して清掃することができます。
収納にも工夫があります。
トイレホルダーはトイレットペーパーが2つ付けられる2連タイプになっているので、
紙切れの心配がありません。
リビング階のトイレには壁の厚みを利用した埋込収納が付いていますので
トイレットペーパーをスッキリとおさめることができます。
これらの内容は一見すると地味ですが、
快適な住まいをつくる上で大切な心配りと考えております。
間取りを考える上でもトイレの配置は気をつかうポイントの一つです。
音に配慮してLDKになるべく接しないようにしたり、
来客の際に玄関から見えにくい工夫をしたりと、常に頭を悩ませています。
設計する上で、たかがトイレ、といった具合に切り捨てられない存在なのです。
住宅を選ぶ上でトイレはあまり重要でないかもしれませんが、
弊社のトイレにはたくさんの工夫が詰まっているので是非今後は着目してみて下さい。
新しい発見や驚きがあるはずです。
最後に弊社標準仕様のトイレの機能一覧と最新モデルをご紹介して終わりにします。
設計 小田