
みかんの出荷量が年々減少しているらしい。
因果関係に電気こたつの需要減少も関係しているとのこと。
こたつの減少は、和室を設けていない住宅が増えたことと、断熱性能があがり、冬でもこたついらずになったことなどが要因になるのでしょうが、冬と言えば、こたつとミカンという日本らしい風物がまた、ひとつ消えていくことを思うと少し感慨深くなります。
♪雪やコンコン~猫はこたつで丸くなる♪
の歌も遠い昔のイメージになっていくのでしょうか。
先日、首都圏の間取りの変遷を見ておりましたら、高度成長期の住宅は、1階に台所、和室、応接間・居間という間取りでした。台所は分離されており、応接間には、大きなソファーがドカッと、和室にこたつ。応接間なんて大邸宅でない限り作れないため居間を応接間とも呼んでいました。
こたつのある和室で食事をとり、テレビを見てみかんを食べる。家族が集まる場所といえば、和室=ダイニングでした。
現代では、リビングが、家族が集まる場所と定着しておりますが、私の家族を見ていると意外とダイニングも多いです。
朝起きて、ダイニングで朝食、午前中、ママは、テレビを見ながら、メモやPC、雑誌を見て午後、子供達のおやつタイム、宿題、その後、夕食、晩酌、そしてダイニングで明日の用意、裁縫等。
家族の行動を見ていると、こたつのあった時代も今もダイニングを中心に動いておりダイニングとは、3食を取る場所だけでなく、実に多様な役割があるスペースなのかわかります。
そのため、ダイニングでの機能性が上がるようにすれば、家族の効率も上がることになり、会話も弾む空間になるのではないでしょうか。

例えば、ダイニングで読まれる、新聞や雑誌をしまえるマガジンラックや本棚を設けたりダイニングテーブルのそばにPCや小物をしまえる棚とかが備え付けてあるだけでもダイニングが雑然とせず、効率があがります。
当社もダイニングの設計するにあたり、マガジンラックを標準仕様にしたり、PCコーナーや本棚なども設けたりしてあります。




この先どのような間取りが好まれていくのか、家族の在り方と共に住まいを考え、新たな創造ができるよう励んでいきたいと思います。
今年、2014年のアグレ都市デザインの住宅も楽しみにしてください。
