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一般家庭における電気代の高騰や、災害時の電力確保に対する関心が高まる中、「太陽光発電システム」と「蓄電池」を併用する家庭が増えています。しかし導入を検討中の方には、初期費用や設置後の維持費が気になるという方も多いのではないでしょうか。
そこで、本記事では太陽光発電システムと蓄電池の導入を検討する際、押さえておくべき費用の相場と、活用できる補助金制度について解説します。導入のメリット・デメリットも比較検討し、賢い判断をするための参考にしてください。
Q1.太陽光発電システムと蓄電池の設置費用はいくらぐらい? 導入費用の目安
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太陽光発電システムと蓄電池の両方を導入すると、初期費用はどれぐらいかかるのでしょうか。
資源エネルギー庁の資料によると、太陽光発電システム(住宅用)の平均費用は、電力1kWあたり約28.6万円です。そのため、一般的な家庭に多い5kWシステムなら工事費込みで約143万円が目安となります。
一方、夜間や停電時に使える家庭用蓄電池の平均費用は1kWhあたり約11.1万円です。導入するのが10kWhの蓄電池だと費用の相場はおよそ120万円です。
つまり、太陽光発電システムと蓄電池を同時に導入する場合、初期費用に約260万円かかると見込まれます。ただし、この金額には屋根の形状や設置条件、製品の性能などによって差が生じます。また、既存の住宅に後付けで工事するような場合は、配線や基礎補強の追加費用が発生することもあります。
出典:資源エネルギー庁「太陽光発電について」(2024年12月)
Q2.補助金や売電について知りたい! 補助金制度とFIT制度の基礎知識
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太陽光発電システムや蓄電池の費用負担を軽減できるのが補助金制度です。
代表的な補助金としては「ZEH補助金」と「子育てグリーン住宅支援事業」があります。これらは高断熱・省エネ住宅の普及促進を目的とした制度で、登録されている製品や施工業者から選定をするなど、それぞれの要件を満たす必要があります。
例えば、「ZEH補助金」のひとつ、「戸建住宅ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス(ZEH)化等支援事業(2025年度)」であれば、ZEH基準を満たした新築住宅には55万円、より高い性能のZEH+基準を満たす住宅には90万円が補助されます。
また、多くの自治体では独自の補助金・助成金制度を設けています。
例えば東京都の「住宅用太陽光発電初期費用ゼロ促進の増強事業(令和7年度助成金)」では、設置した太陽光発電の容量や機能に応じて下記のような助成金が受けられる可能性があります。
| 太陽光発電設備 | 新築 | 既存 |
| 3kW以下 | 15万円/kW | 18万円/kW |
| 3kW超 | 10万円/kW※1 | 12万円/kW※2 |
※2 3kWを超え3.75 kW以下の場合、一律45万円
| 機能性PV(上乗せ) | 機能性の区分に応じて最大8万円/kW |
| 蓄電池 | 一律 12万円/kWh |
補助金や助成金は国、都道府県、市区町村から出ている可能性があり、条件を満たしていれば併用できるケースもあります。ただし、それぞれ申請期限が異なるため、事前に確認しておくことが大切です。
なお、対象となる期間や申請方法、交付額は見直されることもあるため、必ず最新情報をご確認ください。
また、太陽光発電で得た電気を電力会社に売ることができるFIT制度(固定価格買取制度)も知っておく必要があります。
2025年10月から、10kW未満の住宅用が導入から4年間は24円/kWh、5年目以降は8.3円/kWhに変動する二段階制になりました。売電価格は年々下がっているため、「売電」よりも「自家消費」を重視した運用が主流となりつつあります。
出典:資源エネルギー庁「FIT・FIP制度ガイドブック2025」
制度の申請は住宅契約・工事着工・引き渡しのタイミングによって受けられないケースもあります。各種補助金とFIT制度の併用が可能かどうかも含め、早めに確認・準備しておくことが肝心です。
Q3.設置後のランニングコストとメンテナンス費用はいくらくらい?
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太陽光発電システムと蓄電池の導入にあたっては、導入後のランニングコストを把握しておくことも大切です。5kWの太陽光発電を設置した場合、一般的に3~5年ごとの定期点検が推奨されています。点検には太陽光パネルの汚れや配線の劣化、出力低下を防ぐために欠かせないメンテナンス費用として、1回につき約4.1万円がかかります。
また、家庭用電流に変換できるパワーコンディショナー(パワコン)は、20年ほどで寿命による交換が発生し、相場は約42.3万円となっています。このような費用は維持費として、年換算で約6,300円/kWを見積もっておく必要があります。
出典:資源エネルギー庁「太陽光発電について」(2024年12月)
定期的な点検は蓄電池にも必要で、その費用は1~5万円程度かかります。また、寿命が近づくと充電容量が減少し、十分な電力を蓄えられなくなるため、10~15年で交換しなければなりません。
太陽光発電システムにしても蓄電池にしても、定期的なメンテナンスを怠ると、発電効率の低下や故障リスクが高まり、結果的に修理・交換費が増えてしまいます。逆に適切な点検と部品交換を行えば、システム全体のライフサイクルコストを抑えることができます。定期的に費用を積み立てるなど、長期使用を前提にした設備の維持計画を立てましょう。
Q4.家庭用太陽光発電システムと蓄電池のメリット・デメリットは?
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太陽光発電システムと蓄電池を検討している方は、メリット・デメリットを踏まえて導入することが大切です。
200〜300万円前後の初期費用が必要なことに加え、機器ごとの寿命に応じた交換費用が発生します。また、発電量は天候や日照条件に左右されるため、地域や屋根の向き・角度によっては、想定していたほどの発電量が得られない可能性もあります。蓄電池の容量を拡張することは難しいため、将来的に家庭の電力需要が増加しても柔軟に対応できない場合もあります。
しかし、太陽光発電と蓄電池の併用には多くのメリットがあります。太陽光発電が持つ最大の利点は、電気代の削減です。昼間は発電した電力を使いつつ、蓄電池に貯めた余剰電力を夜間に使うことで、電力会社から買う電気を最小限に抑えられます。特にオール電化の住宅や共働きの家庭では、昼間の蓄電と夜間の消費を組み合わせた効率的なエネルギー利用が期待できます。
停電時の電力が確保できる安心感も大きな魅力です。冷蔵庫や照明、通信機器など、最低限の電力を確保できるため、防災対策としても有効です。加えてCO₂の排出削減につながるため、環境貢献というメリットもあります。
このような特性を踏まえて、費用対効果とライフサイクルコストを総合的に検討することが賢い導入判断につながります。
まとめ
太陽光発電システムと蓄電池の導入は長期的なライフサイクルコストで考える必要があります。導入する際は初期費用こそかかりますが、その負担は補助金やFIT制度を活用することで軽減できます。また、定期的な点検と適切なメンテナンスを行えば、長期にわたって安定した発電と省エネ効果を維持することも可能です。
電気代の削減、防災対策、環境貢献という3つの価値を同時に実現できる「太陽光発電×蓄電池」は、今後ますます注目が高まるでしょう。
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記事監修:藤孝憲
2006年2月にファイナンシャルプランナー(FP)として独立、個人相談をはじめ、カルチャーセンター講師やFP資格講師・教材作成、サイト運営・執筆など、FPに関する業務に携わり15年以上経つ。商品販売をしない中立公正な立場で、相談者の夢や希望をお伺いし、ライフプランをもとにした住宅ローンや保険などの選び方や家計の見直しを得意とする。
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【参考】
https://www.meti.go.jp/shingikai/santeii/pdf/100_01_00.pdf
https://www.meti.go.jp/shingikai/santeii/pdf/063_01_00.pdf
https://www.meti.go.jp/shingikai/energy_environment/storage_system/pdf/2024_004_05_01.pdf
https://www.enecho.meti.go.jp/category/saving_and_new/saiene/kaitori/fit_kakaku.html




