昨年より再開した海外研修。今年の行先はイタリアでした。
イタリアの街を実際に歩いて感じたことは「価値あるものは残っていく」ということです。
数々の歴史的建築物を見学した中で、特に印象に残った場所をご紹介していきます。
スペイン坂
.jpg)
スペイン坂は、映画『ローマの休日』や『ミッションインポッシブル』の撮影地にもなった階段です。
ぱっと見たところただの階段ですが、そんな“ただの階段”に多くの人が集い、座って会話を楽しんでいる光景が印象的でした。
.jpg)
人が集まる理由は、この場所の位置関係にあるのだと感じました。
- 上には教会
- 正面には有名な噴水
- 横にはラグジュアリーなショッピング街
つまり、どこに行くにもここを通りたくなる導線になっているのです。
ちなみにイタリア坂といえば、『ローマの休日』でオードリー・ヘップバーン演じる某国の王女が階段でジェラートを食べるシーンが有名ですが、現在では階段でジェラートを食べるのは禁止されているようです。
歴史的・文化的に価値のある階段を観光客がジェラートで汚してしまい、、、観光予定の方はお気をつけください。
コロッセオ
コロッセオは、街中に立つ“象徴建築”と言われています。
熟練の職人10万人が奴隷として動員され、8年もの年月をかけて西暦80年に完成しました。写真や映像ではよく目にしていましたが、想像よりスケール感が大きく、とにかく“圧倒”されました。
.jpg)
.jpg)
実物を見ると、建設当時足場として使われていた穴が今も壁に残っているのが確認できます。現代であれば機械で簡単に行える作業かもしれませんが、全て人の手で積み上げていったのだと思うと、その重みを強く感じます。約2000年前の建物が今もなお観光地で有名な場所として建っていることに、同じ人類としてどこか誇らしささえ感じます。
サン・ピエトロ大聖堂
2日目には、バチカン市国にも訪れました。
世界最大の教会であるサン・ピエトロ大聖堂は、ローマ市内のどこからでも見ることができるほど大きく、ローマを代表する景観のひとつとして人々に親しまれています。

.jpg)
今年はカトリック教会における「聖なる年(ホーリーイヤー)」であり、25年に一度だけ開かれる「聖なる扉(ポルタ・サンタ)」から入場することができました。通常は閉ざされているこの扉をくぐることは罪の赦しの象徴とされ、天国へ行く近道になると信じられています。
大聖堂の中に足を踏み入れた瞬間は、天井の高さと光の入り方に圧倒されました。柱によって光の入り方が邪魔されないような設計になっており、明るい雰囲気を感じました。
これは住宅でも街でも全く同じで、窓の向き、天井高、光の取り入れ方ひとつで“住み心地”は変わります。
入場には長い列に並ぶ必要がありましたが、それを差し引いても後悔しないほどの景色が見られました。
.jpg)
.jpg)
.jpg)
バチカン美術館
バチカン美術館も世界最大級の美術館と言われており、迷路のような構造で、歩けば歩くほど新しい発見がある場所でした。
.jpg)





バチカン美術館で有名なミケランジェロの大作『最後の審判』は、500年分の蝋燭の煤汚れなどにより、黒い膜で覆われていました。そのため1980年から14年もの歳月をかけ、4人の修復師の手で修復されたとのことです。現在では鮮やかな色彩がよみがえり、訪れる人々を圧倒する美しさを放っています。
また、天井の絵は、通常なら天井近くまで足場を組み、その足場に横たわって描くことが多いのですが、ミケランジェロは足場を低めに組み、天井に向かって反り返るようにして描いていたそうです。首を後ろに90度ほど傾けた姿勢で長時間描くことになるため、その姿を想像しただけでも気が遠くなります、、、
イタリアには、何百年、何千年という時間を経て残されてきた建築物が多く存在し、人々の手によって何度も修復され、長きにわたって大切に守り継がれてきたことを強く感じました。
おわりに
現代人が心を動かされる、陽の光が差し込むことで生まれる明るい雰囲気や、遠近法による造形物の迫力。きっと昔の人々も同じように感じていたはずです。そのように緻密に考え抜かれ設計された建物は、長い時の流れの中で幾度となく修復され、守り継がれてきた結果、今もなお私たちを魅了し続けています。
イタリアの街の雰囲気に魅力を感じるのは、深く考えて設計・建設された建物そのものと、その建物を長い間手をかけて大切にする人々の想いがひとつになることで、街の完成度を高めているからなのです。
私自身も、人々の暮らしに長く寄り添い、歴史を一緒に刻んでいけるような住まいを届けたいと改めて感じました。 ぜひ機会があればイタリアへ!
営業:T.I.
【こちらの記事も読まれています】
